薙刀について

古武術としての直心影流薙刀術

薙刀全長 195cm(小薙刀)・短刀全長 37c・木刀全長 100cmを使用します。

古武術としての直心影流薙刀術の薙刀(仕太刀)は木刀(打太刀)に対し挑みます。
(「現代なぎなた」のようなスポーツ試合はしません。)

基本は水車・風車・振り上げ面・振り上げ脛・突きです。25本ある形はすべてそれらの組み合わせです。
稽古はその25本ある形を繰り返し修練することに終始しますが、仕合形といわれ、常に仕合っているがごと
形を打ち出し、また応戦することに妙味があります。

稽古を重ねていくほど大切になってくるのは、相手との間合い、残心、呼吸、気です。
形の一本一本にそれぞれ名があり、そこには物語があります。基本技や順序を覚え、修練を重ねるうちに
いつしかそれらが身につきます。

直心影流薙刀術の形なので、最後は仕太刀、つまり薙刀が勝を収める!・・・とはいえ、
終始薙刀が一方的に攻め立てるばかりでは演武とは言えません。打太刀(木刀)も常に気分は攻撃!
受け止めつつも、攻撃に転じる機会を窺っているのです。両者せめぎあいつつ、いかにも仕合うが如く演じます。
古武術として「命の殺り取り」を表現できるようになれば演武者として醍醐味が増します。

折敷おりしき

古武術は礼に始まり礼に終わる。まずは折敷(礼法)から


直心影流薙刀術の短刀

薙刀を太刀に払われたらすかさず短刀で応戦します。


「薙刀」と「なぎなた」

全日本なぎなた連盟の「新しいなぎなた」は、昭和30年、それまでの古流の薙刀術を基に発足しました。
武道の心を大切にスポーツ化し、試合競技・演技競技として優劣を競います。


直猶心流鎖鎌術ちょくゆうしんりゅうくさりかまじゅつ

直心影流薙刀術の門下生により伝承され、掻首・大縛・太刀取りなどの形からなる。

全国指導先生方の直猶心流鎖鎌演武の模様です